冥土の入り口が京都にある!?
京都だけなのかもしれませんが六道さんと言う信仰があります。子供この頃よくうそをついたら閻魔様に下を抜かれるでといわれましたが、それは六道と関係があります。六道とはそもそも何なのでしょうか?京都の東山区清水の舞台の清水寺からそう遠くないところに「六道珍皇寺」と言う8月のお盆前に特に賑わうお寺があります。
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冥界は6つに別れ地獄はその1つ
「六道」とは、一切の衆生が、生前における善悪の業因によって必ずおもむかねばならない地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の6種の冥界をいう。平安時代はこの辺りは都のはずれで都の人が亡骸を野辺の送りしたところと言われ、死後35日後に閻魔様の前で裁判が行われその後6種のうちのどこに行くかを決められる六道の分かれ道となるのがこの六道の辻です。
来世で幸せになりたければ現世で悪いこと、人に迷惑をかけないようにしましょうと言う教えであるがこの輪廻思想は現代社会では若干そぐわない教えもあります。
(前生の悪業によって次の世は不幸な境遇に生まれるとか、障害者に生まれるとかという決定的な人間差別の思想がつくり出されたり、親より先に子供が死ぬことは親不孝であるとか、子を産まない女性も行いが悪いとされているなど)
地獄の様子が書かれた地獄心音図が公開中
昔はこの輪廻思想を掛け軸などにして各地を回り日ごろの行いをきちんとしようと説法に出かけたそうで、その掛け軸もよく地獄絵図として残っていますが、この度“風の画家”として知られる画家、中島潔氏による地獄絵「地獄心音図(じごくこころねず)」を作られこの六道珍皇寺に奉納され、4月29日より一般公開されていました。
中島さんはNHKのみんなの歌のイラストも手がけられた優しいタッチの絵を描く人ですが、5年前に肺がんを患い、東日本大震災なども心境の変化のきっかけとなって、今回の創作に傾注していったそう。ポスターにも描かれている親から子供へこういつ教えは現在でもしっかりと親が理解し伝えていかねばならないと思いました。この地獄心音図は5枚になってます。
残念ながら地獄心音図は5枚とご本尊薬師如来像は撮影禁止でした。
地獄心音図公開にあわせて色々特別公開中
また六道珍皇寺では地獄心音図公開にあわせて普段は少ししか見れない閻魔様の像と小野篁の像も公開中です。(撮影はご遠慮くださいと書かれてましたので遠くから本尊を写さずに)
普段あまり入れない本堂も薬師如来像(重文のは保管されていてこちらは昭和50年代の)も拝ませていただくことが出来ました。
また奥には小野篁が使ったと言われるこの世とあの世を繋ぐ「六道の辻の井戸」と最近見つかったといわれる。帰ってくる「黄泉がえりの井戸」を見ることが出来ます。
お寺って昔はいわれや由縁など知らずにお参りしてましたが、このように色々調べるてお参りするととても面白いです。いつかもう少しこのような概念がわかるようになれば子供と行ってみて色々話してみたいともいます。今回は小学校低学年ではただ単純に怖いで終わるだろうと思い、子供は京都の親類の家でお留守番してました。
この中島潔氏による地獄絵「地獄心音図(じごくこころねず)」はNHK総合no
5月5日(こどもの日)午後 9時〜ニュースウォッチ9の特集コーナーで、その時の様子を中心に、地獄心根図が紹介されるそうです。
【参考サイト】
・六道珍皇寺 公式サイト
・日本画家 中島潔のオフィス 「アトリエ・ウメ」 公式サイト
・「風の画家」中島潔さん、地獄絵図奉納 京都・六道珍皇寺に 京都新聞
毎年8月7日から10日は「六道まいり」です。この日に先祖の亡魂・精霊を迎えに来るかたのお参りで賑わいます。
名称:六道珍皇寺
住所:〒605-0811京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町595
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