保健衛生上必要なものとしての銭湯から地域のコミュニティスペースとしての銭湯へ
「ラウンドおおさか」という、おおさか大好き、おおさかの元気を考える人の集まりの場があります。先日東淀川区淡路にある昭和湯さんの森川さんが経営するゲストハウス木雲(もくもく)で開催さてたので参加しました。
ラウンドおおさかは職種や立場を越えて意見などが発言できる場所。今回はいろいろな立場の方とも話をし、銭湯のこと、地域のことがわかるヒントになっる話がたくさんでてきました。
会場となったゲストハウス木雲(もくもく)さんはゲストハウスなのですが、遠くの旅人の宿だけでなく地域の人にも使ってもらうためのコミュニティスペースとしての場所でもあります。
前回記事にした時にはそこまで理解できませんでした。だからゲストハウスとしての色濃く紹介してしまいました。
このゲストハウスをつくる時からセルフビルト。つくるを楽しむというコンセプトがあり、そのことが地元の人をはじめ多くの人に支えられ、愛されているのだと感じました。
↑これですよ。これなんです。これが楽しかったら周りを巻き込むことができる仕組み。それを実践されている森川さんは素晴らしい。
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そんな想いなどをゲストハウス木雲(もくもく)のオーナー森川さんがお話ししてくださいました。
お話の中で銭湯のことが話題になり、すぐ近くの昭和湯の話題になりました。そして銭湯は大阪でも急激に数が減っている職種でもあります。
銭湯の今・昔
昔長屋などがまだ多く残っていて風呂が各家庭になかったころ地域に銭湯はなくてはならない存在でした。そして、行政としても銭湯は保健衛生の施設として位置付けていました。いわゆる民間なですが、保健衛生上必要なものとして補助など事業面でのサポートも今よりは多かったようです。
しかし、その後各家庭に風呂ができ外で風呂に入るという文化が薄れてくるとともに、行政も銭湯は公衆衛生の施設としての位置づけで見なくなってきました。
それでも銭湯は様々な年齢層が集まる地域でも貴重な存在。つまり銭湯を経営する人が銭湯を公衆衛生の施設からコミュニティの中心の場へと考えを切り替える発想の転換が必要と森川氏。だから昭和湯ではあひる風呂などイベントを企画し、こんどはパクチー風呂なんかも企画して、コミュニティの場としての役割を発信している。そうすることで銭湯の商圏を変えることができ、銭湯は徒歩または自転車で行く範囲と言う考えを電車に乗って来るような施設という位置づけにかえたいとも。
これって理想的な小規模多機能サービスじゃないか
銭湯とゲストハウスの話を伺って頭によぎったのは、これって理想的な小規模多機能サービスに似ているなとふと頭によぎりました。みんなでイベントスペースに集まっていろんなことを話したり、料理を作ったりして過ごす。入浴したくなったら風呂へ入る。高齢者介護サービスとしての小規模多機能介護施設は外部との接点が少ないのですが、こんな感じで生活できたら地域生活が楽しく過ごせるのではないかと思います。
そういえば生野区の特養で入浴は銭湯に連れていき地域の人と交流することを取り組みとしてやっている施設がありました。
来年から高齢者介護では総合事業が始まります。
銭湯は若い人たちだけでなくお年寄りから子ども達まで集まれる場所です。そんな場所ってなかなかありません。
来年度から高齢者介護では総合事業というあたらしい制度が始まります。日常生活支援事業といいますが、介護が必要でないかたでも地域で適切なサービスを受けて生涯を地元で過ごせるように、費用負担が制度的に保障されていないボランティアなどの支援、地域住民の取り組みや公的なサービスでないいわゆるインフォーマルな社会資源も含めて地域で包括的に支えあう仕組みというのを構築するし地域で支えあってだれもが制度のはざまから漏れないような仕組みを構築するように考えられていますが、この考えに昭和湯さんとゲストハウス木雲(もくもく)さんのコンセプトは同じ方向を向いていると思います。
例えばこのゲストさんのために作った周辺マップ。これは買い物支援マップにも通じる発想である。「弱者」とは単に障がいをもっていたり、高齢により歩けないなどだけではなく、地域のことを知らない人もまたこの地域では「弱者」であるからだ。
しかも若い方が自ら集まる場所でもあるし、地元以外の方でもわざわざここに行きたいというような仕組みがきっちりと組み込まれています。
これからの地域活動は、やらされている感よりも主体性、自ずと行きたくなるようなそんな雰囲気を作りみんなで無理なくやっていくこと。そしてさらに多くの人に知ってもらい、新しい人を巻き込んで継続的に楽しくなるような仕組みを維持するのが大切だと思いました。私はその為の情報発信を続けていきたいなと、改めて実感。
そんな下町の銭湯昭和湯さんですが、11月23日 (入場無料・ライブ投げ銭・ワークショップ有料)があります。主催はあのGoGoパクチーの田淵さんですよ~
1部 昭和湯13:00~15:30 (ライブ・ワークショップ・大道芸)
2部 ゲストハウス木雲18:00~20:30(ライブ・フード・ドリンク)
※2部は隣のゲストハウス木雲に場所を変えて
※定休日なのでお風呂には入れません。
壊れた露天風呂を直せなかったり、壁の修復が出来なかったり、シャワーが壊れたままだったり……銭湯に行く方、そんな銭湯見かけないですか??
銭湯が減るの嫌なんですよ。
裸の付き合い大好きです!
地域の人たちとの付き合い重要です!
よく怒ってくれた怖いおじさん未だに顔を思い出します!
そういう付き合い、大きな大きな温浴施設には少ないですよね?
子供のころ、はしゃぎ過ぎて常連の人から怒られた経験ないですか?
知らんおっちゃんと脱衣場のテレビで野球見ながら盛り上がる。
子供を連れて行くと顔馴染みでもない別の子供と遊んでる。
これは、あの丁度いい広さの銭湯だから気兼ねなく行われる温かいコミュニケーションなんじゃないかなと思います。
そんな想いで銭湯でライブやワークショップ・その他諸々(追々詳細はアップします)催しごとを行って、久しぶりに銭湯のぞいてみるか~となってくれたらうれしいです☆
イベント参加ができない方も、是非お近くの銭湯や・小さいころによく行った銭湯に足を運んでみてください☆
あったか~~い気持ちになりましょ(*^-^*)
名称:下町の銭湯つきゲストハウス木雲(もくもく)
住所:〒533-0032 大阪市東淀川区淡路4丁目33ー4
電話:06-6476-9192
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