曽根崎町界隈も路地を一本奥に行ったら古い飲み屋が所狭しと並んでおりました。でも近年再開発の手がこの辺りにも入ってきてました。飲む場所が北の皆さんならおそらく飲みに来たことがある曽根崎商店街。ここに飲み屋ではなく市場があります。「曽根崎公西会市場」です。正式には市場の名残と言った方がいいのかもしれません。
地図の上では曽根崎商店街側に曽根崎公西会市場新御堂筋側に曽根崎市場の表記があります。
ご覧の通り平成も四半世紀過ぎましたが時の流れがここだけ止まっているようなそんな空間です。右の店はトレイなど扱っているようで近くのお店の人らしき出入りがありました。入ってすぐは八百屋さんです。奥は4軒位店があって奥へ続く道は閉鎖され行き止まりになっています。この奥は地図でみると曽根崎市場につながっていたようです。
曽根崎市場。そちらの方は今どうなっているのかと移動してみました。
曽根崎市場があった場所は今は更地でした。曽根崎公西会市場の奥の塞がれた反対側もこの更地から見ることができます。
公設市場って
この前公設市場って沖縄にあるんですよね?と若い子に聞かれたことがありました。そんなん市場の名前がわからないと全国に公設市場なんてあるんだからと言ったら「そうなんですか?」と不思議な顔をされました。
公設市場とは、対極語は「闇市」です。戦後の物資が無い時代に何ぼ出してもいいわって言う人は闇市に行って物を買いました。しかし物資が安定しくなかでどんどん闇市が立たなくなり(取り締まりも強化され)数が減ってきました。それに引き換え公設市場は公の場所を借りる代わりに適正な価格で物を売りなさいと言う市場。闇市と対極的に適正価格で安心感がうりの地域密着の小規模な店舗衆が集まる場所でした。今はあまり見ない適正価格とか看板に書いてあるのはそういう意味です。しかしその後は価格競争が起こり、適正価格で商売をしている公設市場に対抗する大型店は、大量仕入れ、物流を自社化などで相場を安く提供することができ、それ以降、公設市場の個人商店が廃れ、スーパーマーケットが主流に、そしてさらなる大量流通をする大型店が郊外では出店してますます価格のみが購買の選択肢のようになり、各地の公設市場は衰退していきました。
これも時代の流れなんでしょうが、最近良く耳にする「コンパクトシティ構想」は大型店に変わって個人商店に再びスポットライトが当たるようになるのでしょうか?
名称:曽根崎公西会市場
住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎2-10-13
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