地下鉄御堂筋線の中津駅から地上に出て取り壊しを待つラマダホテル(旧東洋ホテル)を郵便局の前を通り、最初の信号を右に曲がると昔の能勢街道になります。梅田貨物線の能勢街道架道橋のガードをくぐると、カンテ・グランデと富島神社のある交差点にでます。そこから良く見ると奥に淀川の堤防の緑が見えます。

リバーサイドコープE棟のコンビニエンスストアかながわやを過ぎると今日の主役中津一之橋(仮称)に会えます。なぜ仮称かと言うとこの橋にそのような表示がないからです。この橋より阪急電車側にある同じ下路平行弦ワーレントラス橋には「中津ニ之橋」の表記がありますのでおそらくこの橋が「中津一之橋」で間違いはないと思われます。
長柄運河跡にはこのタイプ下路平行弦ワーレントラス橋が6本あります。トラス橋とは細長い部材を両端で三角形に繋いだ構造でありそれを繰り返して桁を構成する橋のことです。画像のように6本ある橋の中でこの橋だけがトラス部分の長さが短いです。トラスとの分かれ目(道路側の橋げたの上)で画像のように微妙に角度がついて曲がっています。また下の道も通れる部分をわざと1車線に狭めています。過去に高さの高い車がぶつかったんでしょうか。
ちょうど対岸の木川でも同じ位置に階段がありました。新淀川ができるまでは木川も川の南岸、ここに能勢街道があったでしょうし家もあったでしょう。
また新淀川になってしばらくは渡しがあったとも聞きます。
大正生まれのこの橋はできた当時は江戸の名残を消す近代的な建造物だったんでしょうが、平成の今は昭和の名残を今に残す貴重な存在になっています。
名称:中津一之橋(仮称)
住所:〒531-0071 大阪府大阪市北区中津2-8付近
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