のだふじの蔓の巻き方は右・左どっちまき?
今や福島区で知らない人はいないと言うくらい知名度があがった「のだふじ」しかし、調べてみると意外と育て方もわからないことが多いのです。
栽培方法や花の咲かせ方はおいておいて、のだふじの特徴である蔓の巻き方に関して現地の看板やサイトにはよくこのような書き方がしてあります。
のだふじの蔓の巻き方は上からみて右巻きです。(ヤマフジは逆です。)
この表現は勉強すると実に良く考えられていますが、初めて聞くとぴんときません。実際に画用紙を用意してそこに支柱を描いておいて、のだふじは上から見ると右巻きです。実際に書いて下さいというと何人の人が正しく書けるでしょうか。
難しいでしょう(笑)
右巻きでなくて、上から見て右巻きと言うのがミソです。
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改めましてクイズです。ノダフジの蔓の巻き方は下図の左・右どちらでしょうか?
答えは左の図です。
植物に関して言えばわかりやすい表現がある
植物に関して言えば、成長する方向(真上)からみて時計回りに蔓が巻くなら右巻き、反時計回りなら左巻きになると書けばなるほど!これで解決と一瞬思いますが、実は巻き方は観察者がつる植物の「らせん構造」を外側から眺めるか、内側から眺めるかで反対の表現になるんです(・´ω・`)ゞ
この事は昔から問題だったようで、あさがおの蔓はノダフジと逆向きの左巻きです。この左巻きと言ったのはノダフジの名付け親の牧野富太郎氏はなんとdextrorseを本来の意味なら右巻きなのですが、これを左巻きとしている(゚Д゚屮)屮
つまり西洋と日本で言葉こそ違えど真逆の意味になりました。
なんで右巻き、左巻きが真逆になったのか
植物は当たり前ですが太陽の光を受けて上に成長するので、成長する方向から見下ろすと一貫性がありよいのですが、世の中には植物の蔓以外に螺旋状のなつものがあり、それらのことも加味して考えると植物でわかりやすかった上から見て時計回り、反時計回りの考えは特殊なのがわかります。
螺旋と言えばネジがあります。ネジの場合は逆に尖ってる部分から考える方が合理的なので当然、植物とは逆の考え方になります。巻貝もそうです。ですのでとてもややこしいです。
ネジの場合は右に回すから右巻きと言うのは大工さんからするととても合理的ですが、逆に植物に興味がある人からしたら植物のつるは太陽に向かって成長するので上から見て右巻きなのか左巻きなのかで右巻き、左巻きと言っている。こちらもまた合理的です。
しかし、近年朝顔が植物的な考え方左巻きから、ネジ式考え方右巻きに呼び方が変わっています。
ですのでノダフジもこれに見習えば左巻きと言うのが今の言い方なんです。
しかし、フジの場合ヤマフジもあり、現場をもっと混乱させている原因なのかもしれません。
子供がいる家庭では今後アサガオを持って帰ってきて、もしお子さんが「アサガオのつるは右巻きだ!」と言われても自分の頃はアサガオは左巻きだったと喧嘩しないでくださいね。上記のような理由なのです、間違ってもこの半世紀の間にアサガオは蔓を巻く方向をかえたんだなんて絶対に言わないでくだださいね。(苦笑)
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