便利≠住みやすい
梅田貨物線が地下に潜ると梅田エリアが広がってとっても便利になると言われています。
便利になるというのは遊びに来る人へのメッセージで、実際に中津に住んでいる方にとってはどうでしょうか。
便利になれば、中津町内を通る車の数が増えます。周辺のコインパーキングの値段があがります。路上駐車もポイ捨ても増えるかもしれませんね。便利になることは住みやすいとは違います。
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中津の町が便利になると言われて初めて気がついたことがあります。それは中津の町が不便であったという事。
不便であったいうことは、周りから取り残されるという事。大阪梅田から2km圏内にもかかわらず、今の町並みが残っているのは中津の町が不便だったおかげかもしれません。
suumoの2016年「穴場だと思う町(駅)ランキング」になんと中津が8位にランクイン。塚口や庄内など郊外の本当に穴場と呼べる町の中に堂々と梅田の北の中津がランクインって、なんだかおもしろいです。
JR大阪駅からも十分徒歩圏内で、阪急、地下鉄も駅があるのに「穴場」と紹介される中津。それはやはり「不便」だからである。しかし何が「不便」なのであろうか。梅田と呼ばれるエリアかっぱ横丁の古潭ラーメンからなら徒歩5分で中津という便利さ。中津から徒歩10分圏内にはロフト、スカイビル、東急ハンズ、阪急百貨店、大丸百貨店他いろいろなお店がありますが、それでも「不便」と呼ばれるのはなぜなんでしょうか。それはずばり容易に侵入を許さない場所であるからです。
中津は北は新淀川があり、西は阪急電車
東は地下鉄御堂筋線や新御堂筋、そして南はJR梅田貨物線
と中津はすべての方向を川と高架によって囲まれています。
※中津1・2丁目は貨物線よりも外側です
特にJR梅田貨物線の高架は平たんな場所が多く、高さが低い場所ばかりなので大型車などの侵入を防いでいます。
また淀川沿いの道も堤防につながる小橋は高さも低く、高さのある車は通れません
まさに中津は要塞です。まるで今年話題の真田丸ではありませんか!
そう中津は真田丸なのだ!携帯電話屋さんも、ファストフード店も、100均もない!そんな不便な町だからこそ、梅田に近くても近代化の波に乗り遅れ、今の街並みを維持している。うめきたがもっと発展したら~と言ってる人がいますけど、先日知り合いに中津が便利になったら中津で無くなるんやんと言われ、そういえばそうだなぁと改めて思いました。
そんな立場で梅田辺りをみると貨物線の地下化っているのかな?と思う。この線路が地下に行って、うめきたへつながる道路ができれば、きっと中津は梅田へ行く人の車の通過点となり、魅力的な町で無くなるのかもしれません。
すぐ近くの中崎町も同じことが言えるかもしれません。中崎町内の目的地に車で行くことは非常に困難です。あの一方通行が中崎町の開発を抑制していたのかもしれません。
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